祈りの歌声とタブラが響きわたる中、人をかき分け何とか前の方に座る。

毎日没後、神々への礼拝が行われている。ほとんどお祭り状態。

儀式を行うのは、女の子達がキャーキャー叫びそうな、なかなかの男前達。

隣に座っている信者のお母さんも、ウットリ、ご満悦の様子でした。

一本裏手に入ると、喧騒も穏やかになる。

面倒な客引きから逃れて一息つく。

熱い日差しをさけての井戸端会議。

静かな時間の流れ。

こっちで佇み、向こうからもやって来る。

日本の街中の人込みとわけが違う。

こうなると我々は、動き出すまで待つしかない。

すると間もなく、バイクがクラクションを鳴らしながら過ぎ去り。

あおられた彼らは、のっそりと歩き出した。

細い路地で、とにかくよく出会う。

向こう側からすれ違ったり、横たわっていたり。

牧歌的だなと油断していると、お尻からブリブリと攻撃される。

でも誰も怒らない、ただ過ぎ去るのを見届ける、神様の乗り物だから。

バナラシといえば、ゴールデンテンプル。迷路のような、細い参道を歩くのが楽しい。

チャイを飲んだり、サモサを食べたり、バイクを避けたり、イベントが盛り沢山。

ゴールデンテンプルに参拝が出来たことが、今回のバナラシでの一番いい思い出。

いい思い出も、悪い思い出も、自分をしっかりとコントロール出来ないと、カオスの中へ引き込まれる。それがインド。

デリーに着いた時に、強引な客引きのタクシーがいなくなり、びっくりした。

すぐにバラナシへ向かい飛行機を降りると、小さなドメステイック空港が、

大きく近代的な空港に変わっており、経済的発展が進んでいるようだった。

しかし、飛行機からターミナルまで遠い。こんなに滑走路を歩かされるとは・・・

予想はしていたが、やはりとても暑い。

宿に着くクーラーが効きすぎて寒い。

翌日のバナラシへの移動に備えて、体調管理を怠らない。

クーラーはオフ、暑い。

何時行ったか詳しくは覚えていない。１５年ぶり位だろうか。

ただひたすら暑かった事と、人がやたら多かった事を覚えている。

経済成長が著しいこの国は、何か変わったのだろうか？

懐かしさと期待が膨らむ。

雲は何時見ても飽きない。

太陽が眩しいから、窓を閉めてみるけど、

すぐ気になるから、また窓を開けて雲を見る。

すれ違う飛行機を初めて見る。早すぎてシャッターが切れない。

暖かい日が続き、GWに突入。

１０連休の会社も多いことだろう。

ボーっとすると、あっ、という間に仕事が始まる。

五月病にならない様、活発に休日を満喫しよう。