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美しいモザイクに装飾された門。

多様な信仰形態をとるインドらしく、

イスラムとヒンドゥーの装飾が調和している。

排他することなく進む共存の道。

ジャイプルに着いたのは夜中だった。

予定を詰めすぎて、とにかく朝が早い、その日はすぐに寝ることにする。

翌朝は食事をさっさと済ませ、出る仕度をする。

城のような宿、窓を開けるとプール、でも急いで出なあかん。もったいない。

空港へ向かうため、宿で送迎を頼んだ。

車に乗り込むと、ドライバーは定員人数以上押し込めようとしてくる。

インドじゃ当たり前で、よく見る光景だけど、そんな話は聞いていない。

キレながら叱る、怒るって疲れる。

境内で出会った修行僧に、

「あなたの街は震災の被害大丈夫でしたか？」

客引きでは無い、久しぶりに暖かい言葉をかけられた。

神体に復興を祈願する。

小腹が空いたらサモサ屋へ。

アツアツの揚げたてを頂く。

美味しいから、つい食べ過ぎる。

勿論その後、胸焼けが・・。

体の垢を流す。

穢れを流す。

死してその身を流す。

そのために訪れる地。

やや曇りがちな朝だった。

ガートはすでに騒がしい。

対岸は不浄の土地、

早く起きたが遅めの日の出が昇る。

ガンジス川を神格化した女神。

川そのものが信仰の対象。

川の水で沐浴すれば罪は浄められ、

遺灰を川に流せば輪廻から解脱できる。

祈りの歌声とタブラが響きわたる中、人をかき分け何とか前の方に座る。

毎日没後、神々への礼拝が行われている。ほとんどお祭り状態。

儀式を行うのは、女の子達がキャーキャー叫びそうな、なかなかの男前達。

隣に座っている信者のお母さんも、ウットリ、ご満悦の様子でした。

一本裏手に入ると、喧騒も穏やかになる。

面倒な客引きから逃れて一息つく。

熱い日差しをさけての井戸端会議。

静かな時間の流れ。